クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:エレクトロニクス 日用品 ホビー 

年金や健康保険の費用の出どころはAIとIoT

・日経産業新聞のコラムにこんな文章がありました。「自動運転の話題が盛り上がっていますけど、売れるんでしょうか。皆さん、本当に乗りたいと思っていますか」。IT企業のセミナーで脳科学分野の大学教官がそう語ったそうです。

・車にオートマチックミッションが登場したときにもこういうことをいう評論家がいました(人間の方が優れていると)。いまだに携帯やスマホなんて使わないという声もあります。気持ちはわかりますし、そういう人が居てもいいのですが、これから日本経済を引っ張り、稼いでくれるのはこの分野です。

・ちなみに自動運転市販第一号の日産セレナは発売1か月受注2万台(販売目標8000台)と順調でその70%がプロパイロット搭載車だそうです。

・最近ようやく新聞やテレビでもAI、IoTという言葉が登場するようになりました。スマート社会がそこまで来ています。1:農耕、2:産業革命、3:コンピューターとインターネット、そしてAIとIoTの4度目の社会革命。この波に乗れるかどうかが企業存続の鍵を握るでしょう。

・その社会とは、インターネットに集められた(各種センサー技術によって)ビッグデータをAI(ディープラーニングで進化・深化する人工知能)が処理(1秒間に24兆回演算)し、人間をアシストしてくれる世界です。

・このジャンルがもたらす経済効果は2030年に87兆円になると予測されています(2015年の20倍)。自動運転はカメラ、レーザー、レーダー、超音波、電波、GPSのセンサーが使われ、IoTとAIで処理されます。今我々が使っているスマートフォンでも、GPS(位置)、ジャイロ(傾き)、加速度(慣性)、照度(明るさ)、近接(距離)、カメラ(画像認識)、指紋(生体認証)などというセンサー技術が使われています。

・これら日本の得意とするイノベーションが莫大な経済効果をもたらすことは明らかです。それに忘れてならないのは、年金や健康保険、介護保険などの費用はこの技術革新で生み出される金から出るということです。

・写真は、スマートウォッチを手軽に買えない人向けのジョーク商品「温泉ウォッチ」。銭湯でのキー番号が付いていますが、その下からデジタル時計が出てきます。AIでもIoTでもありませんが、これを300円のガチャポンにする日本の技術力はすごい。

次号10月3日月曜日

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