クールシニアのウェブマガジン

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中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなど
ライフスタイル雑誌を創刊
著書にスマートフォンの
生活革命を書いた
「スマートメディア」デコ刊

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カテゴリ:ファッション 

夏の帽子、シニアはやはりこれ

日差しが強くなってきました。帽子が欲しくなります。ここ何年か若者が夏に帽子をかぶるようになったせいか、ストローハットつまり麦わら帽子がそこらへんじゅうで売られています。ただ流行商品なので2年前はカンカン帽一色だったのが今年は中折れスタイルばかりとめまぐるしい。それにつきあうのも面倒なので、毎年長く使える夏の大人帽子を探しました。カンカン帽は好きなのですが、麦わらをプレスし糊で固めてあり、それこそカンカンなので頭触りがよくありません。やはりここは麦わらでなくパナマです。

ストローとちがい、ヤシの仲間のパナマ草は柔らかく細くしなやかです。緻密に編んだものほど上等でとうぜん高価になります(最高級はエクアドル、モンテクリスティのパイル村で8か月かけて作られたものといいます)。等級は5段階(昔はもっと多かったそうです)ぐらいあり、長く使えるのは真ん中ぐらいで2万~3万、上は切りがありません。さて、形ですが最も多いのは手を持つ場所がへこんだ中折れ帽でフェードラとかボルサリーノとかいうもの(インディ・ジョーンズでハリソン・フォードがかぶっているあれ。ボルサリーノは有名な帽子メーカーから)、昔からあるフェルト製の帽子のパナマ版です。でも元々は真ん中に線が入っていて、ここを折ってたたむことができるので中折れ、コロニアル・スタイルともいいます(中央に線が浮き上がっているパナマが今でも売っています)。

で、この形はポークパイといいます。カンカン帽が好きなせいもあるのですが、手掴みの型がついたのを避けて探しました。この形は1960年代ジャズミュージシャンのトレードマークにもなったもので(もちろんフェルト製です)、そういえばダンスのフレッド・アステアや無声映画のバスター・キートンもこのてっぺんが丸いのをかぶってました。

このカナダ製BILTMOREポークパイは楕円になっています。ポークパイというのは、上から見るとイギリスの郷土料理ポークパイ(豚肉入りパイ)に似ているのでそう呼ばれるようになったそうです。

ただ、このポークパイスタイルのパナマはなかなか売っていません。実店舗を探し探して東京・川崎駅前の1930年代創業の老舗・辻野帽子店でみつけました(帽子はかぶってみないと大きさがわかりませんので、通販はちょっと)。http://hat-tsujino.com/
麦わらに比べると圧倒的に軽くしなやか。なお、パナマハットは必ずつばをつかみ、てっぺんを持ってはいけないそうです。そういえば、どこの帽子店でもパナマハットだけ「形がくずれるのでつばを持ってください」と書いてあります。
http://www.brentblack.com/pages/inthemovies.html
この「映画の中のパナマハット」というサイトは面白いです。フェードラ・スタイルをかぶった「ハンニバル」のアンソニー・ホプキンス、コロニアルは「ラストエンペラー」のピーター・オトゥールなどなど。

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