・もうすぐ朝夕が涼しくなる季節が来ます。Tシャツの上にジャケットやブルゾンをはおるぐらいがちょうどいいのですが、このシャツは下着ではなくアウターとして使うので上質なものが欲しいのですが、なかなかいいものがありません。

・下着のそれと違い、細部がしっかり作られていて、できれば襟が上品な細めで、さらに良質の超長綿を使い、表面を熱処理して艶を出したものが望ましい。時々輸入イタリアものにあります。が、日本起こしのために国内生産されたものがないかと探したらありました。

・THE株式会社というところが販売するTHE“ON”T-SHIRT。インド長綿を使い、糸のより方から開発したといいます。表面の毛羽立ちを押さえるためにガス焼き加工を施してシルクのような光沢とドレープ感を出しています。少々高くても、こういう気配りのきいた日本の少量生産製品を使いたいです。

・定冠詞のTHEが会社名です。輸入ブランドものに少数ありますが、このような襟が細身の上品なTシャツは少ないです。BVDにしろユニクロにしろ洗濯するとよれてしまうのを防ぐためか襟周りを太くしてあります(フランスやアメリカのTシャツは１回の洗濯で襟がヨレヨレになります。それがいいという時代もありましたが)。コットンは表面が毛羽立つのですが、これを熱処理でシルクのような滑らかな艶を出しています。

・デザインはクルーネックのみでカラーは白、黒、灰の三色。シニアのTシャツは無地がベスト。時代や流行りと無縁なので何年でも使えます(それゆえ上等なものを選びます)。問題はサイズで、Mだけの展開です。日本サイズのMとLの中間です。やはり、SやLも欲しいですし、もう少し首回りが狭い方が個人的には好みです。8790円。なお、同時にOFFというシリーズも発売されていますが、こっちは襟周りが太くゆったりした作りで(デザインが一般的なTシャツのそれ)あまり魅力がありません。

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次号8月23日金曜日