クールシニアのウェブマガジン

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中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなど
ライフスタイル雑誌を創刊
著書にスマートフォンの
生活革命を書いた
「スマートメディア」デコ刊

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カテゴリ:メディア 

ジェフリー・ディーヴァーの新刊は619グラム

・ジェフリー・ディーヴァーの最新刊「バーニング・ワイヤー」文藝春秋社刊、面白いです。ご存じ下半身不随のニューヨーク市警科学捜査顧問であるリンカーン・ライムが活躍するシリーズです。

・この前の作品「追撃の森」やジェームズ・ボンドを甦らせた「007白紙委任状」などの出来が今ひとつだったので、ディーヴァーも盛りを過ぎたかと思ったのですが、やはり主人公のキャラクターがいいからでしょう(尋問の天才、カリフォルニア捜査局捜査官キャサリン・ダンスのシリーズも傑作揃い)、最後まで一気に読ませます。

・ストーリーはタイトルのように電力網、配電網を操って殺人が繰り返されるハイテク・サスペンスですが、あのドイツでベストセラーの「ブラックアウト」(角川文庫)のようにコンピュータの知識がないとちょっとわかりにくい物語とちがい、推理、証拠を積み重ねるアナログ展開に加えて、もちろんどんでん返しの名手・ディーヴァーらしいエンディングで終始パワーが落ちません。

・ところで電子書籍端末に使えるアップルのiPad miniとアマゾンのキンドル・ファイアが発表されました。本が再販指定商品ではないアメリカではもともと4割引などのディスカウントがあたりまえで、電子書籍はさらに安いので普及が早いのですが、日本は事情が違うので電子書籍はゆっくりです。

・タブレットはウエブ検索を中心とする情報収集ツールとしては秀逸ですが、本を読むためならあわてて手を出すことはありません。

・しかしながら、この新刊「バーニング・ワイヤー」は四六判上製本480ページ2400円+税、厚さ3.2センチで619グラムもあります。バッグに入れて持ち歩いて電車などで読むにはかさばり重すぎますし、ベッドで夜に読むと手が疲れます。

・これが文庫になるのはだいたい3年後(リンカーン・ライムシリーズの最新刊文庫「ソウル・コレクター」の初出上製本は2008年)、人気シリーズなので、四六上製でも売れるし、2度稼ぎたい気持ちはわかりますが、最近のトレンドは「最初から手軽な文庫」です。少なくとも上製、文庫同時出版ぐらいはして欲しい。

・iPad miniは308グラム、キンドルが400グラム、グーグルのネクサス7も340グラムという重さであることを考えると、倍ある619グラムの上製本よりタブレット(iPad miniは厚さ7.2ミリ)で読みたくなります。

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