・渓流で竿を振っていると、水面スレスレを矢のように飛んで行く茶色の鳥によく出会います。カワガラスです。セキレイのように岩の上で派手に尾を振るわけでもなく、素早い上に地味なのであまり実体を知りません。

・カワセミやヤマセミみたいに水中に飛び込んで小魚を捕まえる華麗な技もなく、水生昆虫、サワガニが主食というのも知名度を低くしています。

・ところが、このカワガラスを長い間追いかけていた野鳥写真家の和田剛一さんの新刊「ゆめみるカワガラス」を見ると、素晴らしくクールでスタイリッシュです。水中を飛んでいます。

・この本は写真集というよりは絵本、「空を飛ぶより水中を選んだカワガラス」の物語です。自然好きの子供に読んで欲しい一冊です。それにしても、撮影は大変でしょうね、水の中ですから。

・この和田剛一さんの写真展「カワガラス-清流に生きる-」が開かれます。本はここで手に入ると思います。発行：アトリエ・ファンファン 〒781-3222 高知県高知市土佐山東川647-1 電話:088-895-2007 写真展:5月30日(木)〜6月5日(水) オリンパスギャラリー東京(日曜祝日休館)

・もう一つ、偶然寄った文具店で自然画家の松岡達英の昆虫イラストに出会いました。アウトドア雑誌の編集時代、この生態画をたくさん描いてもらいました。写真は、庭に来たことのある昆虫を集めましたが、ほとんどポピュラーな種なので、こんなにありました。観察したことのある昆虫をピンで留めていくと面白いです。トランプにない虫は自分で描けば、小学生の夏休み自由研究になります。オノ・グラフィックス 昆虫トランプ 577円(税込)

次号5月13日月曜日