クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

スマートメディア

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなど
ライフスタイル雑誌を創刊
著書にスマートフォンの
生活革命を書いた
「スマートメディア」デコ刊

  • むしむし探し隊
  • カフェ de ウクレレ

カテゴリ:メディア 

「今そこにある危機」を覗いてみたい人の一冊

・I oTなる略語をよく見かけるようになりました。Internet of Things つまり、あらゆるものがインターネットにつながることをいいます。冷蔵庫やエアコンなどの家電がネットにつながり、それをスマートフォンでコントロールできるというようなこと家電メーカーが言い出しました。

・とはいえ、すでに車やスマートフォン、カード(クレジットカードやポイントカードなどすべて)を持ったり使ったりすれば、使用・購入履歴、位置情報がネットに残ります。街へ出れば監視カメラに映ります(先日ネットに映像が流失して話題になりました)。

・つまり人間もインターネットに常時接続することを意味します。これをイヤがる人がいます。気持ちはわかりますが、避けられません。監視カメラなどは、今や犯罪防止、犯罪捜査の決め手ですし。いつも監視されているような不安がある一方で、地震、気象情報や災害避難、交通情報が瞬時に手に入る便利さもあります(自分のいる場所の周辺に避難所や病院があるかなど)。

・そんなこの先すぐに来る時代を描いた新刊小説があります。ドイツでベストセラーになった「ゼロ」(マルク・エルスベルグ作 角川文庫 上下2巻)というミステリー。精密な個人情報を集めて、人々をコントロールしようとする企業やそれを利用しようとする政府と、阻止しようとする人々との戦いがメインテーマです。

・身に付ける、いわゆるウェアラブルコンピューターが普及している世界では、身体の具合はもちろん街でスマートグラス越しに、知り合いを探し出したりします。

・興味深いのは、チャンスを掴んだり、スキルアップするためには受け身ではなく自ら参加することを勧めていること。個々人に合った情報精度を上げるためにはそれが必要です。実はiPhoneのSiriやGoogleのOK Google(質問や要求に応えてくれるスマートフォンの音声アシスタント)を使うことで、もはや一歩踏み出しているのですが。

・「今そこにある危機」を覗いてみたい人には面白い一冊です。

次号2月8日月曜日

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