クールシニアのウェブマガジン

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スマートメディア

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなど
ライフスタイル雑誌を創刊
著書にスマートフォンの
生活革命を書いた
「スマートメディア」デコ刊

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カテゴリ:メディア 

海外ミステリーは絶滅危惧種に近づいています

・書店店頭から、翻訳ミステリーやサスペンス、アクション小説が減っています。競馬ミステリーで知られるディック・フランシスや、探偵小説のスターだったロバート・B・パーカーなどの人気作家が次々と亡くなったこともありますが、その後の新人発掘に出版社が及び腰、出版不況で余裕がないということもあります。

・文庫の採算は1万部前後と言われますが、扱うのは売れ筋ばかりです。売り方を変えれば翻訳ものも改善するのですが(ドイツのように)

・この中、毎月必ず出しているのは早川ミステリー文庫と創元推理文庫です。翻訳出版社だから当たり前ですが。

・それ以外でまあ多いのは講談社文庫と集英社文庫で、文春文庫や新潮文庫はたまにというところ、あとは角川、扶桑社、徳間、竹書房など。数はずいぶん減りました。月に最低でも4冊はないと、日々のミステリー三昧が切れてしまうので、困ってます。

・もちろん日本のミステリーも読むのですが、服部真澄と高野和明以外は犯罪の動機がしみったれていて、スケールが小さくてウンザリなので、なかなか手に取れません(同じような設定でも名前がカタカナになると洒落た感じに変わりますが)

・この春は3月の講談社文庫「パーソナル」リー・チャイルド以外に、読んだものは面白くなく(もちろん個人的にですが)、さてどうしようかと思ったとき手に取ったのが小学館文庫の「マリーンワン」ジェームス・W・ヒューストン。

・テンポも良く(これ、翻訳ものの場合重要です)、スケールも大きい法廷&アクションもので、いけます。

・物語はアメリカ大統領の乗ったヘリコプター・マリーンワンがキャンプデービットに向かう途中で墜落、炎上。原因は悪天候かテロか操縦ミスか、それとも機体の欠陥か。

・帯に法廷ミステリーの雄・グリシャムを凌ぐとありますが、そこまではいかないものの、海軍の戦闘機パイロット・トップガンの経歴を持ち、弁護士である著者だけに、ヘリの操縦、構造説明は秀逸で説得力は群を抜いてます。

・最後の大逆転はやや荒っぽいですが、久々の面白作品です(ただし、この著者も病没、次回作がなく、残念です)。この前のティボール・ローデ「モナリザ・ウイルス」も良かったので、小学館文庫も海外翻訳ミステリー&サスペンスのリストに入れました。

次号423日月曜日

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