クールシニアのウェブマガジン

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:メディア 

ヴァイオリンが絡むイタリアンミステリー

・ヴァイオリンの名機といえばストラディバリウスですが、触ったことがあります。アメリカに住む従姉妹がヴァイオリニストで、一番いい時期のものを持っていて、あのカリフォルニア地震の時に「ママは私より先に楽器を抱えて飛び出した!」と、遅れて助け出された子供が文句を言ってました。

・そんなこともあって、アマティ、ストラディバリ、グァルネリというバイオリン族の天才職人たちに興味があります。設計、素材、魂柱の位置、塗装ニスの配合などなど、今までに多く研究されてきましたが、完璧に同仕様で作っても同じものにならないといいます。

・結論は「ストラディバリが作ったから」だそうです。

・ヴァイオリンと同じように、表板をスプルース、ボディーがメープル、アーチトップ構造のフラットマンドリンを持っているのですが、作った職人で音が劇的に違います。

・そのアメリカ生まれのギブソンマンドリンF5、ロイド・ロアーという人物の作品が最も有名で(1920年代)、今や2000万円ぐらいします。このロイド・ロアーを再現しようとしたのがスティーブ・カールソンで、彼がギブソン社に在籍した最後の年、1993年モデルを、運良くニューヨーク出張の時に手に入れました。色々触りましたが、このカールソンのサイン入りF5は別格です。彼は今ヴァイオリンを作っているそうです。

 

・その楽器職人が主人公のミステリーがあります。先日コロナ禍で苦しむイタリアの病院の屋上で、ヴァイオリンを弾く日本人女性演奏者が話題になりましたが、あのクレモナが舞台です。

・ストラディバリやグァルネリが工房を構えた楽器の街クレモナで、主人公ジャンニもヴァイオリンを作り、教えていますが、ノルウェー出身のかつての教え子が殺されます。同時に行方不明になった北欧の伝統楽器・ハルダンゲル フィドルを追ってノルウェーへ。そこでさらにヴァイオリン・ディーラーが殺され‥‥。

・第1作『ヴァイオリン職人の探求と推理』第2作『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密』に続くシリーズ3作目、日本向けに書き下ろされた最新作だそうです。

・『ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器』ポール・アダム著、創元推理文庫。

 

・ハルダンゲル・フィドルはヴァイオリンに似た、通常の4本弦の下に4~5本の共鳴弦が張られた、ノルウェーでハリングフェーレと呼ばれる民族楽器。アイルランドと同じような民族舞踊に使われるといいます。

http://hardanger-club.or.jp/violin.html

次号5月1日金曜日

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