クールシニアのウェブマガジン

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中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなど
ライフスタイル雑誌を創刊
著書にスマートフォンの
生活革命を書いた
「スマートメディア」デコ刊

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カテゴリ:メディア 

「砂漠で鮭を釣ろう」という映画

・釣り人にはちょっと気になる「砂漠でサーモン・フィッシング」という映画を観ました。フライフィッシング愛好家なら、何だそれ?というところなんですが、英国でベストセラーになった小説の映画化で、原題は「イエメンで鮭釣り」。

・60歳のポール・トーディなるビジネスマンが書いた処女作とかで、ドキュメンタリーではなくフィクションです。しかしアラビア半島の南にあるイエメンは、北は砂漠ですが東部は標高2000m、モンスーンの通り道で雨が降り、冷たい地下水脈もあって、理論的には可能なようです。

・で、アラブの大金持ちの要請を英国政府がバックアップしてプロジェクトが立ち上がり、ユアン・マクレガー(スターウォーズのジェダイの騎士、オビ=ワン・ケノービ役)演ずる水産学者の主人公に白羽の矢が。

・この男、鮭釣り用の毛鉤・サーモンフライにウーリーなんとかという名前を付ける釣りオタクで水生昆虫フリークのパッとしない学者ですが、当然この企画は馬鹿げていると反対します。

・ところで、そのシーンでこんな会話が字幕で流れます。「そんなの無理。水、酸素の多い冷たい水が必要だし、川にはハエがいなきゃ・・」とかなんとか。

・flyを蠅と訳したんでしょうが、フライフィッシングのフライのことで、水生昆虫のことですね、カゲロウ(mayfly)とかトビケラ(caddisfly)とか。

・その昔、アライグマと少年の交流を描いた小説「はるかなるわがラスカル」にもローヤルコーチマンという言葉(フライフィッシングで有名な毛鉤)が出てくるのですが、王室御者と訳し強引につじつまを合わせていて、仰天したことを思い出しました。まあ、フライ釣りを知らないとわからないので仕方ありません。

・話はこのプロジェクトに絡んで、ラブアフェアや政治駆け引き、伝統と革新の対立などの人間模様を描いていて、なかなかいい出来です。映画の方が、小説(「イエメンで鮭釣り」白水社刊)よりハッピーに描いているとのことです。

・フライフィッシング・ファンが、砂漠でのそれなりの鮭釣りシーンを期待すると裏切られます。ダブルハンドでのキャスティング(アラブの民族衣装のまま流れに立ち込んで竿を振る釣り人は始めて見ました)と、ヒットシーンは出てきますが一瞬です。

次号12月17日月曜日

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