クールシニアのウェブマガジン

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中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなど
ライフスタイル雑誌を創刊
著書にスマートフォンの
生活革命を書いた
「スマートメディア」デコ刊

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カテゴリ:野遊び 絶滅倶楽部 

日本の原風景、京都の北に残る美山茅葺き民家群

・京都から北西に車で1時間半走ると、のどかな里山風景が広がります。この先走り続けると福井県の小浜市、日本海です。この京都の美山町に茅葺き民家がかたまって残っています。10年ほど前に村おこしを兼ねて整備し、観光客に開放し人気観光地になっています。

・カメラのファインダーをのぞくと集落の入り口にある赤い郵便ポストが構図のポイントになります。テレビCMで郵便配達のバイクが坂道を登って行く、あれです。その全景が入る場所が撮影ポイントで、みんなそこで撮っています。28ミリぐらいの広角レンズだと全部入ります。

・ウィークデイの金曜日だったので、人が画面に入らない写真が少し待てば撮れましたが、土日や祝日は観光客でいっぱいになりそうです。バスで来たツアー客がゾロゾロ歩いていました。

・美山町(正確にいうと京都府南丹市美山町)の茅葺き民家は、入母屋造りです。今も使用していてまとまった集落を形成している茅葺き民家群は、他に寄せ棟造りの大内宿(会津)、切妻造り(合掌造り)の白川郷(飛騨)が有名です。そしてここを入れて、これが3大茅葺き集落なのですが、この美山で三つ訪れたことになります。

・一番大きなのは白川郷ですし、密集して道に添って並んでいる大内宿などに較べてこの美山は一番小さいのですが、山に囲まれていないためか明るく開けていて気分がいいです。

・茅葺きの屋根の形は大きく三つあります。寄せ棟造りは屋根が四方向に流れている形です。比較的作り易いせいか全国に分布します。見た目は質素でシンプル。切妻造りは屋根が2方向に流れて、ちょうど本を開いたような形です。分布は東北中部、それに飛騨の合掌造りが有名。そして美山のように近畿地方に多いのが入母屋造り。社寺建築の屋根に多い形だそうです。確かに神社仏閣で見かける格調高い屋根の形です。

・公園などに移築して保存している茅葺きと違い、現在も使用中の民家だけに、周りの風景が自然で美しいです。空き地も菜園も花壇もあって絵になります。ただしょっ中観光客にのぞかれるので住民は迷惑かもしれませんが。

・村落を流れる清流・美山川(由良川)で竿を振る鮎釣り師を見かけました。茅葺き民家集落の入り口で友釣り用の囮鮎を売っていました。そういえば、鮎の「友釣り」(世界でも大変珍しい魚の習性を利用した釣り)は、京都の八瀬川(比叡山方向から流れる現在の高野川)が発祥と聞いたことがあります。茅葺きがある風景の中で友釣りができるのはここだけかもしれません。

次号7月1日月曜日

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