クールシニアのウェブマガジン

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クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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スマートメディア

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなど
ライフスタイル雑誌を創刊
著書にスマートフォンの
生活革命を書いた
「スマートメディア」デコ刊

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カテゴリ:季節 野遊び 絶滅倶楽部 

美的センスは優れた景観の中で育ちます

・都市の電線、中心部はだいぶ減りました。住宅もたまにデザイナーのセンスが光るものがあります。家具や家電にもいいものが増えました。それでも未だに見た目よりコスパが優勢です。電線と新素材、プラスチックと看板で溢れた景観の中から美的センスは育たないです。

・それは郊外でも同じで、ビニールハウスやトタン屋根、青いシートは日本の標準風景になっています。ここでもコスパ重視。たまに黒い瓦屋根の連なる家並みをみると嬉しくなります。

・美しい里山の代表といえば茅葺き民家、それも住み使い続けて活きている集落です。会津の大内宿、飛騨の白川郷、京都郊外の美山村が三大茅葺き民家集落として有名ですが、まだいくつか残っています。ただし絶滅危惧種です。訪ねるたびに朽ちていくか保全公園に移築かで減っていきます。維持費や葺き替え費用を考えると無理ありません。

・東京近郊では秩父の山村にいくつかありますが、田園風景に広範囲に点在するのは茨城の筑波山麓にある八郷(やさと)の茅葺き民家です。一つ一つが離れていますが、水田の中にあり立派なものが多いです。

・もっとも心安らぐ里山を象徴するのは、揺れる稲穂と手入れの行き届いた茅葺きの農家ですが、それがここにはあります。茨城の中央に位置し、日本の里100選に選ばれていますが、三大茅葺きのようにまとまっていないので、観光地ではありません。

・そこが良いところで、水田の広がりと遠景の茅葺きを都心から2時間で愛でることができます。稲穂が黄金色になるこれからが見頃です。

・茅葺きの様式は、寄せ棟造り、切り妻造り、入母屋造りとありますが、ここのは全国に分布する寄せ棟造りで、さらに麦藁の上に茅を何層にも重ねたスタイルで、筑波流というそうです。上青柳地区の茅葺き民家。

・小久保地区の茅葺き門。

・辻地区。ここからフルーツラインという道に沿って北上すると蕎麦屋が10軒以上あり、そば街道と称しています。

・稲穂越しに見る茅葺きはひとしお(小久保地区)。

・以下の「茅葺き民家を訪ねて」というサイトに地図があり地区名が載っていますが、普通のロードマップやGoogleMapには地区の地名が載っていません。やはり国土地理院の1/25000地図と、それを見ることのできるアプリケーションのFieldAccess2で、スマートフォンを見ながらが確実です。

http://www.ibarakiguide.jp/wp-content/uploads/2011/06/kayabuki-minka.pdf

次号9月1日金曜日

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