クールシニアのウェブマガジン

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クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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スマートメディア

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなど
ライフスタイル雑誌を創刊
著書にスマートフォンの
生活革命を書いた
「スマートメディア」デコ刊

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カテゴリ:季節 野遊び 

便所コオロギ、カマドウマの面白い役割

・秋の毛鉤釣り・フライフィッシング、使用する毛鉤は陸生昆虫(テレストリアル・フライ)がいいといわれます。バッタとかコオロギとか甲虫の類いです。水際にいる陸の昆虫が間違って水に落ちるんだろうと思っていましたが、別の要因もあるようです。

・子供の頃、カマキリや魚の腹から針金のようなクネクネ動く虫が出てくるのを見たことがあります。あのハリガネムシなる寄生虫が陸の虫を入水自殺に誘導するのだそうで、この研究は昔からあるようです(フランスではコオロギで実験)。

・水棲のハリガネムシが水中で卵を産み→これを水生昆虫が食べ→その虫を陸生昆虫(カマキリやカマドウマ)が捕食し→体内で成長したハリガネムシが宿主を入水行動(キラキラ光る水面)へ誘導し→水に飛びこんだ時を狙って飛び出す‥‥というサイクルになります。この面倒な方式はそんなに確率が高い気がしないのですが、自然は実に不思議です。

・カタツムリに入り込んだ寄生虫が、鳥に食べられるように目立つ動きにコントロールする映像を見たことがありますが、あれと同じですね。

・これが自然界にどういう影響を与えているのかを深掘りしたのが、神戸大学の佐藤拓哉準教授(群集生態学)で、なんとヤマメ、イワナの年間エネルギーの60%がこの陸棲昆虫(主にカマドウマ、それにゴミムシ)で得ていることが全国調査からわかったそうです(論文・2011年)。川の魚は寄生虫のハリガネムシ依存していることになります。

・釣ったイワナやヤマメの腹にカマドウマが入っているかどうか、気にしたことがなかったのですが、注意しようと思います。

・市販フライ(毛鉤)の最大手UMPQUAのマックナイト・ファットボーイ。これがカマドウマに一番近い。450円。

次号9月15日金曜日

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