クールシニアのウェブマガジン

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クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:季節 野遊び 

勝手に次々と花が咲くガーデニング

・人と会わないことが求められて、ライフスタイルが変わりそうです。過ごし方も家族だけというわけで、花いじりが増えていると言います。

・しかし園芸は手間暇かかります。咲き終わった花を植え替えていかなければなりません。が、それが面倒だというずぼらガーデナー向きの良いアイディアがあります。時間差で花が咲く方法で、オランダのデッカー植えというガーデニングです。

・開花期の違う球根を、深さを変えて重ね植えし、順番に花が咲くようにします。2段をダブルデッカー植え、3段をトリプルデッカー植えというそうです。例えば鉢底にチューリップ、中層にヒヤシンス、表層にクロッカスとかです。

・このデッカー植えの定番クロッカスやチューリップはそろそろ終わりなので、これから夏や秋に咲く球根のデッカー植えをやってみようと考えています。例えば、春のカラーから夏のグラジオラス、秋のダリアなどなど。初めての試みなのでうまくいくかどうかわかりませんが。

 

・ただこの方法もやはり終わると植え替えが必要です。そこでもっと怠け者向きの園芸が、植えて放ったらかしの「置き去り式」。なぜ置き去りかというと、オキザリスを植えるからです(冗談)。

・オキザリスというのはいわゆるカタバミのことで、この仲間は世界に約800種ほどあるそうです。野生の「カタバミ」はハート型の三枚の葉で小さな黄色い花を付ける道端の雑草。園芸種となると多種多様で、1~2種類は大型園芸店にあります。宿根草あるいは球根性の多年草がほとんどです。

・園芸店でオキザリスと名前の付いたものを買ってきて鉢でも庭でも植えておくと、環境が合えば毎年花が咲きます。1度根付くと延々と繁殖することから武家の紋にカタバミを使うのだとか。

・このオキザリスですが、主に秋から春にかけて咲きますが、種によって花期が夏や年中というものもあって、そこを考えて植えると順番に一年中花が咲いてくれます。

・早春から夏に咲くオキザリス・プルプレア。仲間の中で最も花が大きく、白、赤、紫と色も多彩。

・今が盛りで5月いっぱいまで咲くオオキバナカタバミ(ペスカプラエ)は、黄色の花と長い花柄が特徴。繁殖力旺盛で種が飛んであらゆるところから芽を出します。花期は10月~5月。

・全面レンガ敷きにしたにもかかわらず、わずかな隙間から伸びて花を付けました。

・ベニカタバミ(ブラジリエンス)。濃いピンクの花、葉は厚くしっかりしています。球根で横に伸び、種で遠くに広がるようです。花期は11月~4月。

・手前がオオキバナカタバミで、その先に紅色の花を付けているのがベニカタバミ。この二つがとりわけ繁殖力旺盛でオススメ。逆にいうと簡単に駆除できません。

・葉がカタバミ型のハートではなく細いオキザリス・グラブラ。花期は晩秋から冬の間。

・南米原産で江戸時代末期に伝わり、各地で繁殖しているムラサキカタバミ。外来危惧種です。冬以外ほぼ花が咲いています。

次号4月20日月曜日

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