クールシニアのウェブマガジン

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クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:季節 

紅葉はモミジバフウが人気という理由

・紅葉が街にまで降りてきました。「山を彩る楓や蔦は」と唱歌に歌われていますが、このところ晩秋はフウノキを探しています。中でもアメリカフウとも言われるモミジバフウです。

・大正時代に入ってきた北米、中米が原産のマンサク科フウ属の落葉高木です。紅葉楓と漢字で書き、カエデをフウと読んでいますが、カエデ科ではありません。

・ややこしいのは、モミジバとついているようにカエデそっくりの葉で、紅葉も似ています。カナダの国旗に使われているサトウカエデ(メープルシロップを採る)、編んで籠などを作るイタヤカエデ、バイオリンのボディーに使われるヨーロッパカエデなどと遠目には見分けがつきません。

・さらにプラタナスで知られるモミジバスズカケノキ(これはスズカケノキ科)が葉も実も似ていて、ネットで検索するとよく間違えています。

・ともあれよく似たそれらと違う魅力は色の七変化で、緑から黄、橙、紅、紫、濃茶まで木ごとに異なり、それが一本の木でも混在したりして楽しませてくれます。

・公園に多い木ですが、周辺を探すと棘のついた実がおちています。これはドライフラワーのように飾りにも使えます。今がちょうど都会の公園で紅葉中です。

・多いのは赤、橙、黄ですが、高木で真っ赤な紅葉はモミジバフウです。

・大きな葉のプラタナスは見分けがつきますが、モミジバスズカケノキ(これが日本では一番多く植えられているそうですが)は黄葉の時期はちょっと間違えそうになります。実は似ているようで棘がないので、実がなっていればわかります、赤く紅葉しませんし。

・何でこう色様々になるのでしょうか、不思議です。唐カエデも同じようになりますが。

・秋はじめに大風が吹いたあとの地面には緑の実がおちています。年を越すと錆色になります。それはそれで風情があります。

次号11月23日金曜日

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