クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:ヴィークル 

2013モーターショーで人だかりは?

・誰かがウエブで「日本のウエブサイトデザインは拙劣」ということを書いていました。たしかに全部てんこ盛りのページはどう見ていいのかわからないものが多いです。

・Googleが使いやすいのは、検索ワードのみの画面でわかりやすいからです。日本人は優先順位を決めるのが苦手ですが、これはもはやは国民性ですね。

・デザインもこのところサムソンやLGに負けています。かつてのソニーウォークマンやホンダS600、トヨタ2000GT(今CMで登場しています。昔、借りて乗ったことがありますが胸躍る車でした)はどうしたんでしょうか。九州を走る豪華列車「七つ星」の機関車もひどいデザインで冗談かと思いました。

・ただ、電線で蜘蛛の巣だらけの街並み、彩色過多で統一感のない激安量販店の看板だらけの商店街、コスト安の新建材で建てられた家々・・という風景で育った日本のデザイナーには、優れた感性が育ってないのかもしれません。

・観光立国を考えるなら、まず京都の電線や電話線を地下に埋設すべきです。

・というわけで、自動車業界のデザインセンスをチェックに2013東京モーターショーに行ってきました。今年は人が多いのですが、もっとも人だかりして、見るための長い列ができていたのはホンダの軽スポーツS660でした。

・ホンダが軽自動車で第3位に急浮上したのは、デザインが評価されたからということで、たしかにN-ONEなどオリジナリティーがあり、日常の足として1台欲しくなります。

・機能性や品質ではもはや違いがないのでデザインや質感が重要になります。今年のカー・オブ・ザ・イヤーは、はじめて外国製VWゴルフが選ばれましたが、外国車のシェアが10%近くになったのも、欧州車の方がデザインが個性的だからでしょう。

・今の日本車って目がつり上がった顔ばかりです(あれはプジョーだけでじゅうぶんだと思うのですが)。ともあれ大きくなりすぎた日本車より、コンパクトでプレミアムな輸入車がいいという人がまわりにたくさんいます。

・賑わっているのは、そんな新型ミニやVWのUP!らのスモール外車と軽自動車ブースでした。

・国産ブースではホンダのこのS660と新型NSXがグッドデザイン。ともにコンセプトモデルですが、軽の方は発売されれば人気が出ると思います。ただ、今までにないという画期的な商品性はないです。またダイハツも新型コペンを発表しましたが、プラモデルのようで玩具っぽくイマイチ。

・ホンダの4輪自動車の原点・S360が並べてありました。これの後継モデルS600に乗ったことがありますが、デザインといい精密機械のような、1万回転まで吹き上がるDOHCエンジンといい、あの頃のホンダは本当にワクワクさせてくれました。

・N-ONEプレミアム。最上級モデルのプレミアム・トゥアラーは、ターボエンジン、4WD、パドルシフトと何でもついたのが165万円、4ドアなので乗り降りも楽で、街乗りならこれで十分かもしれません。

・その昔、フィアット500が道の狭い鎌倉(文化人が多い)でよく売れたといいますが、道幅の小さな市街地は軽の、しかもプレミアムなそれがあれば、スモール外車を買う必要がないです。今のフィアット500は199万円〜なので、対抗できるのはVWのUP!の149万円〜(この割安感で売れてます)でしょうか。

・ホンダブースにあった英国マン島TTレース用の125ccレーシング・モーターサイクルRC142。1959年初出場で6位入賞の快挙。骸骨タンクとパイプフレームがきれい。バイクも昔の方が美しいです。デザイナーは奮起して欲しい!

次号12月2日月曜日

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