クールシニアのウェブマガジン

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クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:絶滅倶楽部 

宝石虫倶楽部のキンカメムシ観察会

 JEWEL BUGS CLUB、つまり宝石虫倶楽部の観察会に奥多摩に行ってきました。総勢2名(現在全国に会員2名です)、錦金亀虫の自然繁殖調査です。以前にも書きましたが、希少種の美麗昆虫で、図鑑説明風にいうとこうです。「ニシキキンカメムシ 半翅目 キンカメムシ科本州、四国、九州に分布。ただし、食草であるツゲの原生林がある石灰岩質地域に限定のため、確認地域は全国で5ヵ所ほどといわれる。九州福岡県の古処山が有名。ツゲの葉に産卵された卵(なぜか必ず14個)は初夏にふ化し、幼虫は脱皮を繰り返し第5齢幼虫で越冬、翌春羽化する(不完全変態)。体長20ミリ前後、金緑と赤および紫の帯状模様で学名にあるようにキンカメムシの中でも最も美しい(Poecilocoris splendidulus)。半翅目のため甲虫などと異なり死ぬと色が変わるため標本不適。羽化後2、3日が最も美しいため飼育しないとそれを見ることができない」自慢するわけではありませんが、こんなに詳しい説明の図鑑はありません。

どうやら時期が早すぎたようで一頭しか発見できませんでした。

昆虫観察にこのアクリルケースが便利です。本来、小魚を入れて観察するためのケース(全長を測るメモリ付き)なのですが、蓋が付いていて虫にも適します。

鹿の糞に飛んできたセンチコガネ(倶楽部では宝石虫に指定しています)も、観察ケースに入れるとこのように裏側を見ることができます。センチコガネは腹側の方が美しい。

2種類あって、大150mm×72mm×35mm400円、小100mm×72mm×24mm300円。昆虫には写真の小でじゅうぶんです。東京ならフィッシャーマンという全国チェーン釣具店の府中店に置いてあります(多摩川の小魚観察用だと思います)。

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