クールシニアのウェブマガジン

毎週月・金曜日発行

クールは「カッコイイ」ですが、背筋をのばして歩く60+シニアの情報を集めます。

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エディター

中村 滋 Shigeru Nakamura

BE-PAL、DIME、サライなどライフスタイル雑誌を創刊。

カテゴリ:ミュージック 

ウクレレファンの長年の悩みが解決

・ウクレレは素晴らしい楽器です。シニアになってからでも、入りやすくかつ奥は深く、手入れ不要で身の回りに転がしておいて構わない手軽さ(ギターは弦を緩めたり、錆びるので手入れしなければなりません)。

・それよりなにより一本で、ハワイアンはもちろん、ジャズもブルースもサンバも歌謡曲もクラシックも弾けます(ギターだとそれぞれ違う機種に持ち替えます)。

・ハワイのミュージシャンに教えられたのですが、正確な弾き方や正しいコードとかより、グルーブ感がすべてだというんです。要するに「らしければ良い」ということです。いかにもハワイ的表現ですが、ウクレレのすべてを語っています。

・そんなカジュアルなウクレレですが、欠点が二つあって、一つは最初のうち持ちにくいことです。ギターみたいにストラップがつけられません。これは前に解決法を書きました。(ウクレレの楽な持ち方参照http://csmagazine.sakura.ne.jp/music/post-89.html)

・そしてもう一つが、チューニング。よく使うソプラノやコンサートサイズのウクレレは、主にフリクション(摩擦)式のチューナーペグが使われています。

・これは1対1のチューニング方式なので、ほんの少し回すことが慣れないと難しい。ナイロン弦は気温や湿度で微妙に音が変わるので、こまめに調弦しなければならなのにです。

・解決法はギアペグというギア付きのものを使うことなのですが、歯車がついているだけに重量があり(テナーサイズ以上ならバランスが取れるのですが)ソプラノにつけるとヘッドが重くなってバランスが崩れます。

・小ぶりのソプラノ用もあるのですが、やはりフリクション式より重量があります。それに、小さい機種は横にボタンがはみ出さない方がウクレレらしい。

・このウクレレ弾きの悩みにやっとGOTOHゴトー(国産)が応えてくれました。プラネタリーチューナーというギアペグです。仕組みはバンジョーやマウンテン・ダルシマーに使われているものと同じ1:4のギア比ですが、はるかに軽く小さい。

・さっそく一番小さいソプラノウクレレにつけてみましたが、見た目も変わらず重さも長さもほとんど同じで、圧倒的にチューニングしやすい。長年ウクレレファンを悩ませていた問題が解決しました。

・左がゴトー製のギアペグ、プラネタリーチューナーUPTL、右は伝統的グローバー製フリクション式。ボタンの大きさのせいか右のシンプルな1対1ペグより小さくみえます。

・左のグローバー13.3g、右ゴトー14.8gとその差、わずか1.5g。ギアつきのためかツマミのボタンが一回り小さい。本体は軽合金、ボタンはプラスティック。ボタンはアルミなど9種類選べ、本体は色が金銀黒の3種あります。価格が1.3万ほどするので、それなりのウクレレ(チューナーの評判の悪いカマカとか)につけることになります。

・取り付けるヘッドの厚さに合わせて、11mm-12mm用UPTと11.5mm-13.5mm用UPTLの2種類が用意されています。写真のウクレレはヘッドの厚さが12.8mmなのでUPTLを使用。フリクション式から付け替えると穴を広げる必要があります。まあ、リーマーでちょっと削るだけなので、工具があれば誰でもできます。

・ボタンの幅が22.7mmから18.6mmと狭くなったので、世界一小さく軽いプラネットウェーブ製の極小Mini Headstock Tunerがペグの間に取り付けられます。チューナーをウクレレにつけっぱなしにできます。http://csmagazine.sakura.ne.jp/music/post-30.html

次号1月7日月曜日

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